運動の効果~体の内側からアンチエイジング
運動の効果
運動の必要性
忘れてはならないのが運動です。では何故、運動が必要なのでしょうか?
家電製品の進歩、仕事の機械化、交通網の発達により便利な世の中になり、どこかへ出かけるのにも車を使い、自分の足で歩くことさえ少なくなっています。
社会が生み出した便利な構造が生活習慣を変え、買い物をするにも今やパソコンがあれば、外にも出ず生活をすることが可能です。
この便利な社会が逆に足腰や背筋、視力、聴力、さらに言えば心肺機能を奪っていることは間違いありません。
便利な社会だからこそ、自らの意思で体を動かすことが必要となります。
食べ物からのエネルギーと体を動かすことで消費するエネルギーのバランスが保たれないと脂肪が体に蓄積されます。
それが肥満に繋がり、高血圧、糖尿病といった生活習慣の病となり、血流が悪くなるため体中の臓器に影響を与えます。
そのため、人間にはエネルギーを消費するために体を動かすことが必要となるのです。
無重力が体の大変な状況を作り出すことを「座り続ける危険」でお話ししましたが、運動不足も同じで老化が進むと考えられます。毎日適度な運動を心がけましょう。
運動不足による身体機能の低下
骨を丈夫にするには、カルシウムが必要ですが、カルシウムを体内に吸収するには、太陽の光を浴びる、ビタミンD、運動が必要だと言われています。
年齢とともに、休日の外出も少なくなり、運動することを進んでしなくなると腕や足腰の筋力も失われ、骨もどんどん衰えていきます。
その先にはロコモティブシンドロームと言われ、運動器官の障害によって日常生活で人や道具の助けが必要な状態、またはその一歩手前の状態をいいます。また、筋力が低下したり、関節に疾患を持っていたり、骨粗しょう症などで骨がもろくなっていたりすると運動機能が低下し、日常生活に支障が出てしまうことを言います。
そうなると関節からくる障害で歩行ができなくなったり、認知症だったり様々な障害が発症し、介護が必要となるリスクが高まります。
ビタミンD不足
ビタミンDは、ビタミンと呼ばれていますが他のビタミンと違い健康のために必要な量を食事からでは摂取できなく、太陽の紫外線からしか得られないホルモンと言われています。
骨にはビタミンDが必要だと話しましたが、近年、血液中のビタミンDが不足している人が急増しているようです。
便利になった現代の人達は、外に出ることが減ってしまったため、太陽の光を浴びて紫外線を得る機会が減ってしまいました。
女性も1990年代より、南極上空の破壊されたオゾン層がきっかけで太陽から有害な紫外線が直接当たると危険というニュースから美白ブームが始まり、昔のように日焼けする人がほとんどいなくなりました。
日光を浴びることが骨を丈夫にする事になります。ビタミンDを体内で生成するため、毎日10分程度太陽の光を浴びましょう。
運動による効果
運動には、どのような効果があるのでしょう。
■筋肉が動かされると血液の循環がよくなる
■骨を丈夫にする
■心肺機能を高める
■ストレス解消につながる
■生活習慣病の高血圧、糖尿病防止に役立つ
■肥満防止
■乳酸が適度に排出され、疲れにくくなる
どういう運動が必要?
有酸素運動と筋力トレーニングを1日30分でもやりましょう。ただし、続けることが大事ですので、自分に続けられる運動から始めましょう。
ウォーキング、ジョギング、エアロビクスのような酸素を取り入れながら行う運動で比較的心臓や血管に負担をかけず、代謝を上げ、血行が促進される
■筋力トレーニング
スクワット、腹筋、背筋などを苦にならない範囲で毎日10分程度行い、時間があるときは10分のセットを何回か繰り返すことが大切です。