腸内再生~体の内側からアンチエイジング
腸内再生
腸内環境の悪化
若い頃は、暴飲暴食、夜更かし、お酒、タバコと不摂生を重ねてきました。
人は、わかっていても体に悪いということをしたり、体に悪いというものを飲んだり食べたりしています。何故でしょう?
参考までに、人のカラダが1日に処理できる糖分の量は8g程度とのことです。
(ノーベル賞を2度受賞したライナス・ポーリング博士による)
因みに190ml缶コーヒー(ブラック以外)にはなんと13~15gくらいの砂糖が入っています。
と考えると、缶コーヒーを一日に何本も開けている方、体にどんな影響が出るのか恐ろしいです。
体に症状として現れないから、結びつかないからですよね。少しぐらいならと考えるからでしょう。
しかし、それが年齢を重ねるとともに少しずつ老化の1歩となり、はたまた病気の2歩や3歩に繋がることを認識することが必要です。
その症状の一つが便秘というシグナルです。
今まで、毎日のように快便で気にしたことがなかったのが40代になってからでしょうか、少しずつが1日、2日と空くようになってきました。
便秘というのは、あまり医学的にも定義がないみたいですが、やはり一日も早く外にでるべき物なので毎日出ない時点で便秘だと私は思います。
また、便秘になると体重も増加してきます。
ところで、男性と女性では女性の方が便秘になる人が多く、2人に1人が便秘だと言われています。
女性は、男性に比べ筋肉が少なく、運動不足にもなりがちなため腸が温まりにくい。
そのため、便秘になりやすく、便秘になると腸内での滞在時間が長くなることにより男性よりも女性の方が腸が長いそうです。
それを裏付ける話としては、便が腸内に長く滞在すると腸が伸びるそうです。
・腸内の便の滞在時間
■便秘ではない男性・・・7h
■便秘ではない女性・・・32h
■便秘の女性 ・・・110h
体からのシグナルを見逃がさず、一日も早く腸内改善を行い、便秘から脱出してください。体の中からきれいになるということがアンチエイジングの最も大切なことだと思います。
便秘による影響
便秘になるということは、どういう事でしょう。
便秘は、腸内に便が溜っているという事なので、生ごみが何日も体の中に残っているのと同じことです。
止まっている間に排出するべき毒素が水分として流れ出て体に吸収されてしまいます。
便秘になると、体の中で何が起きているのでしょう。
・体内に便が停滞していると便をエサとして悪玉菌が増えます。
・悪玉菌が増えると血流が悪くなります。
・血流が悪くなると体に害を及ぼす菌を撃退する白血球の動きが鈍くなります。
・免疫力の低下を招きます。
・腸内環境が悪化し、消化能力も低下します。
・排出されるべき毒素が体内に吸収されます。
・体内で吸収された毒素が血液から全身に回ります。
体内でこれだけのことが起きていれば、老化を推し進めているようなものです。便秘になると大変な事態になるということですね。
一日も早く便秘から脱出できるよう腸内再生していきましょう。
便秘による体の症状
実際に体に現れる症状としては、具体的に何でしょう?
・肌荒れや吹き出物
排出されるべき毒素が排出されず、体内に吸収されるため、それを皮膚から出そうとし肌が荒れたり出来物ができたりする。
・口臭や体臭
肌荒れや吹き出物が出るのと一緒で口臭や体臭にも毒素が混ざり、便臭のようにきつい臭いになります。
・だるさや倦怠感
腸は副交感神経と密接な関係があるため、自律神経の乱れにもつながります。
便秘により発生のリスクのある病気
便秘により、いろいろな病気に繋がります。
・糖尿病
便秘の影響で出た毒素が血中に流れ、肝臓とすい臓に影響を与え、それにより血糖値が上がり、糖尿病発症の要因となってしまいます。
・腸閉塞
便が腸内に溜るため、腸壁にいろいろな影響を与え、腸の通路が狭くなったりするため腸閉塞の要因の一つになります。
・大腸がん
毎日の排便が2日に1回と便の回数が変わったりすると可能性が高くなってきますので注意が必要です。
妊娠時の女性の方は、いろんなバランスが崩れやすく極度の便秘になりやすいと聞きますので水分と適度な運動が大切になります。
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悪玉菌が増える原因
便秘でも悪玉菌が増えると説明しましたが、他に悪玉菌が増える要因に何があるのでしょう?
・不規則な食生活
朝食を抜いたり、夕食が深夜になったり、暴飲暴食と偏った食生活で悪玉菌は増えます。
・肉中心の食事
悪玉菌の好物は、たんぱく質です。中でも大好物が動物性たんぱく質です。そのため、肉を食べすぎると悪玉菌が増えるのです。
ちなみに、魚、大豆も動物性たんぱく質ですので摂りすぎると悪玉菌の餌になり、悪玉菌を増やす結果となります。
・甘い物
糖分の多い物も消化しにくい食べ物になります。
・生野菜
生野菜は、消化されにくい物に含まれるため、摂りすぎると消化されないまま大腸までいき、悪玉菌の餌になってしまいます。
腸内環境からすると、火を通して食べた方がよいです。
便秘解消、悪玉菌を減らすためには
善玉菌を増やせば、悪玉菌が減ります。
ではどうやって善玉菌を増やせばいいのでしょうか?
ヨーグルトやチーズ、みそ、納豆にはビフィズス菌や乳酸菌といった善玉菌がたくさん含まれています。
ただし、ヨーグルトの乳酸菌は腸内環境により逆効果になる場合がありますので注意が必要です。
では、善玉菌の餌は何になるのでしょう。それは食物繊維とオリゴ糖です。
食物繊維には、米、麦、粟(アワ)、稗(ヒエ)、黍(キビ)、豆、果物、野菜で言えばこんぶ、わかめ、サツマイモ、ゴボウなどがあります。
オリゴ糖には、玉ねぎ、ゴボウ、にんにく、アスパラガス、トウモロコシ、ネギ、大豆などの豆類、バナナや牛乳、ハチミツや味噌、醤油などに含まれています。
これらの善玉菌、食物繊維やオリゴ糖を毎日の食事でなるべく摂取しましょう。
ただし、自分の腸内環境によって摂取したものの効果が現れないという場合があります。その場合は2週間程度状況を見て便回数、便のチェックを行い、別の物に変えてみてください。
腸は、第二の脳とも呼ばれ、体の中の神経細胞が集中している臓器です。免疫細胞の7割が腸に集まっているので、病気の予防や老化防止のために腸内環境を整えることが重要な事です。
体の中から健康になることがアンチエイジングの一番の近道だと思います。
Good Luck!